2023/09/22 12:22
みなさんこんにちは。
【RIOTT/ライオット】の宍戸です。
最初となるブログの記事は、RIOTTの主軸となるチェーンステッチについてご説明させていただきます。
チェーンステッチ刺繍は、刺繍の基本的な技法の一つで、鎖状に糸を縫い付けることで様々な模様や文字を描くことができます。
チェーンステッチ刺繍は、大きく分けて3つの方法で作ることが出来ます。
・手縫い
・ハンドル刺繍ミシンと呼ばれるヴィンテージ特殊ミシン
・コンピュータ制御による自動刺繍機
手縫いに関しては、針と糸さえあれば誰でも刺繍できますが、なかなかに膨大な時間が掛かるのと、均一なループにするのにある程度の練習は必要でしょう。
ハンドメイド刺繍家さんで手縫いのチェーンステッチをやられている海外のアーティストさんも雑誌で見たことがありますね。
次にコンピュータ制御による自動刺繍機。
現在、チェーン刺繍が施されたウエアのほとんど全てはこちらで作られていると言っていいでしょう。
刺繍データを作成して、正確に素早く刺繍することが出来ます。
仕上がりに関しては最も美しいですが、ヴィンテージウエアに施されているような味わいや、個性といったものは出づらいと考えています。
均一な仕上がりとスピードという点で、大量生産に向いている手法といえます。
【RIOTT/ライオット】で使用するのは、手ハンドル刺繍ミシンと呼ばれる特殊ミシンを用いてチェーンステッチを行なっています。
有名なモデルで言えば、Singer社114w113ですね。
歴史は古く、約100年前に開発されたものです。
アメカジやヴィンテージが好きな方が目にするチェーンステッチといえば、その多くはこれらの特殊ミシンで施されたものが多いと思います。
ハンドル刺繍ミシンは、ミシン下部にあるハンドルを手で操作する事で針の進行方向を変えることができる特殊なミシンです。このミシンを使うと、チェーンステッチやサガラ刺繍などの独特な風合いの刺繍ができます。
レトロでメカニカルな雰囲気が魅力的ですが、その操作は簡単ではありません。手の動きに合わせて絵を描くように刺繍するため、職人技が必要です。しかし、その分だけオリジナリティや創造性が高い作品を作ることができます。
【RIOTT/ライオット】ではこのSinger 114w113と同型機を使用してチェーンステッチ刺繍を行なっております。
私もハンドル刺繍ミシン職人としてはまだまだ未熟者ではありますが、皆様と一緒にヴィンテージチェーンステッチの世界を楽しんで行けたら、と思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
【RIOTT/ライオット】
ヴィンテージチェーンステッチを用いたワッペン・パッチ、お洋服への刺繍を行っております。